牛乳はご家庭で欠かせないものですよね!
栄養豊富だけど、脂肪分も多い気がする。
低脂肪の商品もあるけれど、気付くといつもの商品を手に取っていませんか?
なんとなく低脂肪と聞くと『味が落ちる』、『栄養がなくなる』と思ってしまいがちなんです。
そこで低脂肪牛乳について調べてみると、『デメリットが多くて体に良くない』など気になる言葉が出てきました。
そんなことはありません!
デメリットは多いですが、その分メリットもあるので、しっかり低脂肪牛乳を理解していないともったいないです。
この記事では、低脂肪牛乳にデメリットが多いと言われている理由と、低脂肪牛乳を飲むべきメリットをご紹介していきます!
目次
低脂肪牛乳のデメリットや危険と言われる理由とは!?
そもそも牛乳売り場にはたくさんの種類の牛乳が置かれているけど、低脂肪牛乳ってどんなものなのか知っていますか?
低脂肪牛乳とは、生乳から乳脂肪分を取り除いたもので、含まれる乳脂肪分は0.5~1.5%以下、無脂乳固形分が8.0%とされています。
つまり、普通の牛乳から乳脂肪分を減らしただけのものなんですね。
もちろん低脂肪牛乳と言うからには、普通の牛乳よりも低脂肪牛乳の方が摂取カロリーは低くなります。
ほかの栄養分はほとんど変わりません。
これだけ聞くと低脂肪牛乳の方が低脂質で体には良さそうだけど、どうして危険と言われるのか気になりますよね?
では、あなたのこんな疑問を解消するべく、低脂肪牛乳が危険と言われる原因となっているデメリットを見ていきましょう!
不妊のリスクがある
女性なら、やっぱり普段からカロリーは気になるところですよね。
そんなとき、栄養はきちんと摂れるのに脂肪分の少ない低脂肪牛乳って、とても魅力的だと思いませんか?
牛乳にこだわりのない人なら、こんなに良い飲み物はないでしょう!
しかしそんな女性の思いとは逆に、脂肪分は女性にとって大切なものだったのです!
そもそも牛乳のなかには、女性ホルモンの分泌を促す成分や男性ホルモン成分が含まれています。
牛乳を低脂肪牛乳に加工する段階で、女性ホルモンの分泌を促してくれる物質も同時に失ってしまいます。
結果として男性ホルモンが優位になり、排卵障害を起こします。
ですから、ある程度の脂肪分は必要だということです。
とくに妊娠を望む女性には脂肪分の摂取がとても大事で、高脂肪な乳製品を食べることで不妊のリスクが下がります。
低脂肪が体に悪いとは言えませんが、妊娠を望む女性にとってはデメリットと言える問題ですね。
アレルギーを引き起こす
牛乳は体に良くて、手軽に栄養をとれる優秀な飲み物です。
もちろん体に良い飲み物なんですが、牛乳アレルギーなんて言葉も耳にしませんか?
これは卵、小麦とならんで子供の3大アレルギーとしても有名ですね。
牛乳アレルギーを引き起こす原因は、カゼインと呼ばれるタンパク質です。
このカゼインは火を通しても壊れないため、牛乳アレルギーがある場合は飲まないようにするしかありません。
ガゼインは、牛乳より脂肪分を落としている低脂肪牛乳の方が割合として多く含まれます。
低脂肪牛乳の方がカゼインが多いため、牛乳よりアレルギーになる可能性が高くなってしまいます。
これらの不妊のリスク、アレルギーの引き起こしやすさというデメリットが、低脂肪牛乳が危険と言われる理由にも繋がってくるようです。
そして、低脂肪牛乳の成分とは関係ないところで、もう一つ低脂肪牛乳の大きなデメリットと言われる理由がありました!
味が薄くて美味しくない
とにかく低脂肪牛乳は、味が薄くてぜんぜん美味しくない!
牛乳が好きならこれは気になるところ。やはり味わいは大切です。
私も子供のころから毎日1リットル飲むほどの牛乳好きで、さまざまなメーカーの牛乳を飲み比べたり、味の評価をしたりしていました。
さっぱり飲めるものならそのままゴクゴク飲んでも良いですし、味が濃いものならコーヒーに加えてカフェオレにしても美味しいんですよね!
ところがあるとき、たまたま見つけた低脂肪牛乳を買ってみて衝撃を受けました。
「低脂肪というだけで、牛乳とは全く違う!」
「うすくてサラサラで、コクがない…。」
そうなんです。
牛乳にたっぷり含まれた脂肪分こそ、深いコクを引き出していたということです。
牛乳が好きな私にとって、この低脂肪牛乳の味の薄さが気になるところで、低脂肪牛乳の最大のデメリットと言えると実感しました。
また低脂肪牛乳に限らず、普通の牛乳自体のデメリットもありますので3つご紹介しますね。
貧血や鉄欠乏症になりやすい
なんとなく『牛乳は万能』なんてイメージもありますが、実は鉄分はほとんど入っていないんです。
成人が一日に必要な鉄分が10~12mgであるのに対し、牛乳1リットルあたりに含まれる鉄分は0.6mgほどとかなり少なめ。
もっと悪いことに、牛乳に豊富なカルシウムとリンが鉄と結びついてしまい、腸での鉄吸収を妨げてしまいます。
実は私も長いこと貧血に悩まされていたのですが、原因は牛乳の飲みすぎだったのではないかと思います。
まさか牛乳が鉄分を奪ってしまうなんて考えませんからね。
牛乳を飲めば飲むほど鉄不足になってしまうことは、デメリットとして覚えておく必要がありますね。
下痢を引き起こす
よく牛乳を飲むとお腹を壊す人っていますよね?
あれは単にお腹が弱いから、というわけではありません。
牛乳や乳製品のなかには乳糖という成分が入っています。
乳糖を分解する酵素が少ない人ほど、牛乳を飲むとお腹を壊してしまうのです。
これを乳糖不耐症というんですね。
生まれたときから、すべての人が乳糖を分解する酵素を一定数持っているのですが、老化と共にどんどん数が減ってしまいます。
小さいときは全然大丈夫だったのに、大人になったら下痢をするようになってしまった……ということもあるかもしれません。
肌トラブルの原因になる
目立つところにできたニキビは嫌なものです。
思春期の子供はもちろん、大人にとっても肌トラブルって大敵ですよね。
さきほど私は貧血に悩まされていたと言いましたが、学生時代は肌トラブルも酷かったんです…。
とても気にしてお手入れもしていたのに、なぜかいつも肌が脂っぽい感じがしていました。
きちんと睡眠もとって栄養もとって、私のようにお肌のケアも欠かさずにしている。
こんなに気を付けていても肌トラブルが起こってしまうのって、実はタンパク質が原因かもしれません。
牛乳にはこのタンパク質もたくさん含まれています。
タンパク質を摂りすぎると皮脂の分泌が過剰になり、毛穴詰まりが起こります。
体に必要なものではありますが、一方で肌のターンオーバーを妨げてしまうという欠点があります。
まとめてみると、低脂肪牛乳のデメリットもありますが、牛乳全体に含まれるデメリットが多く挙げられました。
しかし、牛乳にも低脂肪牛乳にも体に悪い成分が入っているということはありません。
栄養素も多いので飲んだ方が体に良いと言えますが、なにより飲みすぎることには注意しなければいけませんね。
なんでも適量が良い、ということです。
低脂肪牛乳はメリットもある!向いている人は?
こんなにデメリットばかりの低脂肪牛乳ですが、メリットはあるんでしょうか?
もちろん、低脂肪牛乳だからこそのメリットも存在します!
低糖質・低カロリーでダイエットにぴったり!
一番のメリットはやはり低脂質という点ですね。
そんな人には、低脂質、低カロリーな低脂肪牛乳がうってつけ!!
味さえ気にならなければ、牛乳と同じような栄養が摂れる低脂肪牛乳はオススメです。
実際に肥満児の多いアメリカでも低脂肪牛乳や無脂肪牛乳が推奨されており、低脂肪ということにはちゃんと意味があるのです。
まだ消化器官が未発達な乳児には与えてはいけませんが、2歳程度の子どもであれば低脂肪牛乳に切り替える方法もあります。
カロリーは控えたいけど栄養もちゃんと摂りたい、という人には、牛乳よりもむしろ低脂肪牛乳の方が向いていますよ。
ただし、『低脂肪牛乳は口当たりがさっぱりしているためつい飲みすぎてしまう』という意見も多いです。
くれぐれも飲みすぎには注意してくださいね!
安さで家計応援!食費を節約したい主婦のみなさんへ
低脂肪牛乳のもう一つのメリットが安さ!
あれこれと節約をしたり、安いものを求めて走り回ったりする主婦にとって、10円20円の差ってとても大切ですよね。
塵も積もれば山となるというように、この10円20円によって家計は大きく変わります。
そんな主婦にとって、牛乳より値段設定の低い低脂肪牛乳は心強い味方です!
牛乳とほとんど同じ栄養なら、この低脂肪牛乳がお得と感じる人も多いでしょう。
低脂肪牛乳が安く売られている理由とは、抜いた脂肪分を使ってバターやチーズなどの高価格の乳製品を作れるからです。
決して「安いから悪いもの」という意味ではないのでご安心くださいね。
低脂肪牛乳のおすすめ3選!どれもおいしい♪
この記事を読んでそう思ったあなたのために、おすすめできる低脂肪牛乳を3つご紹介していきます!
森永のおいしい低脂肪牛乳(森永乳業)
引用 森永乳業株式会社公式HP
最初のおすすめは、乳製品で有名な森永乳業の低脂肪牛乳。
生乳100%で、蒸気で包み込む新しい殺菌方法で作られています。
低脂肪牛乳のなかでも、比較的どこでも手に入れやすいのがこちらの牛乳でしょう。
私も近場のスーパーを回ってみたところ、こちらの牛乳が一番売り場に並んでいました。
ドラックストアでも買うことができますよ!
森永のおいしい低脂肪牛乳は牛乳より口当たりが軽く、後味はとてもスッキリしていて飲みやすいのが特徴です。
また、森永の「おいしい」シリーズには「高たんぱく脂肪0」などの加工乳もありますよ。
私が調べたなかで、 ここまで牛乳の種類が豊富なメーカーは森永乳業だけでした。
こんなに種類があるなら、きっと牛乳に対するこだわりも強いのでしょう。
ぜひ他の加工乳も飲んでみたいところです!
特選よつ葉低脂肪牛乳(よつ葉乳業)
よつ葉牛乳もよく見かけますよね。
乳質・成分に優れた北海道十勝産の生乳を厳選しており、十勝の工場でそのまま殺菌・パックしているというこだわりの詰まった牛乳です。
低脂肪牛乳としては乳脂肪分が1.5%と高めなので、より牛乳に近い味わいを楽しめます。
『特選品質』と表示されているだけあって、牛乳よりも飲みやすいのに飲みごたえがあると評判も高い低脂肪牛乳でおすすめ♪
小岩井低脂肪牛乳(小岩井乳業)
小岩井の牛乳も人気があります。
こちらはESL製法といって、製造の工程で細菌汚染の原因を減らして品質向上する仕組みで作られています。
そのため、普通の牛乳よりも賞味期限が長いのが特徴。
よつ葉低脂肪牛乳と同じく乳脂肪分も1.5%と高めなので、しっかり牛乳の風味を楽しむことができます!
低脂肪牛乳は、牛乳のような深みを感じたり、牛乳とは違った口当たりの良さを楽しめたりします。
私はこの記事を書くにあたり、久しぶりに低脂肪牛乳を飲んでみました。
昔は嫌いだった薄い味わいですが、今回はちゃんと牛乳のような風味を感じることができました。
単に『牛乳の代わりに』という理由だけで飲もうとすると、どうしても低脂肪牛乳の単調な味わいが気になるところです。
『脂質を抑える』という目的で低脂肪牛乳を飲むと、牛乳の美味しさを十分に味わうことができます。
もしかしたら、低脂肪牛乳自体が、昔よりもどんどん美味しくなっているのかもしれませんね。
他にも明治や雪印といった大手のメーカーさんも調べたところ、こちらでは低脂肪牛乳は取り扱っていないようでした。
明治では現在、「明治のおいしい低脂肪乳」という低脂肪乳が販売されていますが、こちらは規格に当てはまりませんでした。
私の調査では、スーパーやドラックストアには、どちらかというと加工乳の方がたくさん置いてありました。
低脂肪牛乳の存在はわりと貴重なのかもしれませんね。
まとめ
- 低脂肪牛乳が危険と言われるのは、不妊のリスク、牛乳アレルギーの引き起こしやすさが牛乳よりも高いため
- 牛乳も低脂肪牛乳も、適量を飲むことが大切である
- 低脂質・低カロリーでダイエット向き
- 牛乳とほぼ同等の栄養価があって健康にも良い
- 一般的な牛乳より安く、家計にやさしい
低脂肪牛乳は危険で体に良くない、美味しくないと思われがちですが、そんなことはありません!
体に悪い成分が含まれているわけではないのです。
大切なのは、メリットとデメリットをきちんと知っておくこと。
そのうえで、自分が牛乳より低脂肪牛乳が向いていると判断するかどうかはあなた次第です。
牛乳は好きだけどカロリーは気になる、と考えているのなら、ぜひ一度低脂肪牛乳を試してみてください!
あなたも私のように、自分に合う低脂肪牛乳が見つかるかもしれませんよ。