オロナインといえば、家庭に1つはある常備薬というイメージではないでしょうか。
私もニキビや軽いやけどに塗っていた記憶があります。
オロナインはお肌のちょっとした困りごとに活躍してくれて、ドラッグストアなどどこでも手に入りやすいのでよく使うという人も多いでしょう。
そんな手軽に使えるオロナインですが、塗ったまま寝るのは大丈夫なのか、心配する声があります。
結論からお伝えすると、オロナインを塗ったまま寝ることは問題はなく、むしろお肌の調子を整えてくれることもあります。
この記事では、オロナインを塗ったまま寝るときのメリットや注意点、オロナインの正しい使い方を解説していきます。
目次
オロナインを塗ったまま寝るメリットと注意点
オロナインを塗ったまま寝ることは問題ありませんし、夜寝る前に塗ることで良い効果もあります。
オロナインを塗ったまま寝ることのメリットや使う際の注意点、そもそもオロナインとはどのような症状に効くのか、解説していきます。
オロナインはどんな時に使うと良い?
お肌のちょっとしたトラブルにはオロナインを、という人も多いと思いますが、実際どのような症状に効くのでしょうか。
オロナインの効能・効果を調べてみました。
効能・効果
ニキビ、吹出物、はたけ、やけど(軽いもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、キズ水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも
オロナインH軟膏は、殺菌効果に優れたクロルヘキシジングルコン酸塩配合の皮膚疾患・外傷治療薬です。
殺菌成分配合の軟膏が患部を覆ってケアします。
引用 大塚製薬公式ホームページ
オロナインは殺菌作用があるため、様々な症状に効果を発揮するのですね。
オロナインを塗ったまま寝るメリットは3つ
オロナインを塗ったまま寝ることのメリットは以下の3つがあります。
①夜寝る前の方が落ちにくい
昼間にオロナインを塗ると、汗で落ちてしまったり、触れてしまったりすることがあるため、夜寝る前の方が落ちにくいです。
②紫外線に当たらない
オロナインは油分が含まれるため、昼間塗って活動すると塗った部分だけ日焼けしてしまう恐れがあります。
その点、夜は日に当たらないので安心ですね。
③成長ホルモンが分泌される
夜寝ている間は成長ホルモンが分泌されるので、お肌の調子が整いやすくなりますよ。
1点デメリットを挙げるとしたら、寝具にオロナインが付いてしまうことでしょう。
塗った後は、横になる前になじむまで少し時間をおいた方が良いです。
オロナインを使用するときの注意点
オロナインを使用する際は、人によってはアレルギー症状が出る場合があるので注意が必要です。
以下の場合は使用できないので、確認してくださいね。
オロナインに含まれる成分、またはクロルヘキシジンによりアレルギー症状を起こしたことがある人は使用を控えましょう。
また、湿疹(かぶれ、ただれ)、化粧下、虫刺されにも使用できません。
オロナインに含まれる成分は以下の通りです。
有効成分(1g中) | クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%):10mg | |
---|---|---|
添加物 | ラウロマクロゴール | ポリソルベート80 |
硫酸Al/K | マクロゴール | |
グリセリン | オリブ油 | |
ステアリルアルコール | サラシミツロウ | |
ワセリン | 自己乳化型ステアリン酸グリセリル | |
香料 | 精製水 |
さらに、使用前に医師や薬剤師に相談が必要な場合もあります。
【相談が必要】
- 医師による治療を受けている
- 薬などにより赤みやかぶれなどのアレルギー症状を起こしたことがある
- 湿潤やただれがひどい
- 傷が深い
オロナインはニキビに効く?悪化すれば効かないことも
オロナインが活躍する主な場面として、ニキビを思い浮かべる人も多いでしょう。
実際に公式サイトにもニキビに効能・効果があると記載されています。
オロナインはニキビにも効きますが、炎症が強く化膿していると効果を期待できない場合があります。
オロナインがニキビに効く理由や、なぜ炎症の強いニキビには効果を期待できないのか解説していきます。
殺菌作用があるためニキビの悪化を防ぐ
オロナインは、殺菌作用があるクロルヘキシジングルコン酸塩を主成分として作られています。
ニキビは、アクネ菌という常在菌が増えすぎたことでできるもので、クロルヘキシジングルコン酸塩はこのアクネ菌を消毒し悪化を防ぎます。
オロナインの保湿効果により肌の潤いも保たれるので、肌のバリア機能もサポートしてくれますよ。
また、ニキビ予防のためには普段の食生活やストレスなど、生活習慣を見直すことも大切です。
炎症が強いニキビは効果を感じられない
オロナインには、ステロイドと抗生物質は含まれていません。
そのため、炎症が進んで黄色く膿がたまってしまったニキビには効果を感じられないことがあります。
オロナインで、悪化したニキビを治すことは難しいでしょう。
公式サイトにも、症状がひどい場合は専門医に相談するように記載されています。
5~6日間使用しても症状がよくならない場合は、医師・薬剤師に相談してください。
引用 大塚製薬公式ホームページ
オロナインのパックはおすすめしない!
オロナインを使ったパックがあることを聞いたことはありますか?
毛穴の黒ずみが取れることで話題になり、実践した人も多いと思います。
実は、オロナインのパックはおすすめできません。
この章では、オロナインのパックがおすすめできない理由と、オロナインの正しい使い方もご紹介します。
オロナインのパックがおすすめできない理由
オロナインのパックは、オロナインを鼻に厚く塗り10分程度おいた後きれいに落とし、市販の毛穴パックを行うというものです。
オロナインを用いたパックは見た目にも効果を感じられ、小鼻などの毛穴の黒ずみを取りたい人に人気の方法ですが、リスクがあります。
「プツプツ毛穴黒ずみをどうやっても改善したい」と、オロナインによる鼻パックでいろいろトライする人が後を絶ちませんが、これは想像以上にリスキーな行為です。
毛穴がゆるんで元に戻らなくなるおそれがあります。
— やえ★ためになる美容情報発信中 (@keanabizin_club) January 2, 2023
引用 Twitter
リスク①毛穴を広げる恐れがある
オロナインは洗浄作用が優れており、毛穴の汚れを落とすことが期待できます。
しかしながら、洗浄効果が優れているために必要な皮脂なども落としてしまう可能性があります。
肌を守るために角質が作られ、さらに毛穴が広がってしまうこともあります。
リスク②毛穴が詰まりやすくなる
オロナインによるパックを行うことで毛穴の汚れを落とすことはできますので、その時は効果を実感できるかもしれません。
繰り返し行うことで、角質が余分にでき毛穴がつまりやすくなってしまい、肌の状態が悪くなるリスクを高めます。
また、毛穴パック自体も肌へのダメージが大きいと知っていましたか?
毛穴パックは強力な吸引力があるため、皮脂などの表面も取り除かれてしまいます。
これにより肌のバリア機能も低下し、外気の刺激に弱くなるので敏感肌になりやすいです。
そもそも本来のオロナインの使い方ではない
オロナインは殺菌効果はありますが、毛穴の悩みを改善するためのものではありません。
殺菌効果が強いので肌が荒れてしまったり、場合によっては赤みやかぶれを引き起こしたりすることもあります。
特に、乾燥肌の人やアトピー肌の人は肌にダメージを与えてしまうので、オロナインパックは控えた方が良いでしょう。
オロナインの正しい使い方を解説
オロナインの正しい使い方を知らないという人も意外と多いのではないでしょうか。
オロナインの使い方を、シーン別に紹介します。
ニキビ・吹き出物の場合は、化粧を落とし清潔な状態で、少量を軽くすり込みましょう。
べたつく場合は清潔なタオルやガーゼでふき取ってください。
切り傷・擦り傷の場合は、患部を清潔にして塗りましょう。
オロナインを塗ることで患部を消毒し、化膿を防ぎます。
軽いやけどの場合は、患部にオロナインを塗りガーゼをあてましょう。
オロナインを塗ることで患部を消毒し、化膿を防ぎます。
まとめ
- オロナインを塗ったまま寝るメリットは、汗などで落ちる心配が少ないことや、塗った個所だけ日焼けしないなどがある
- オロナインは塗ったまま寝ても問題ないが、アレルギー症状が出る可能性があるので注意点をよく知ることが大切
- オロナインはでき始めのニキビには効果はあるが、炎症が進んだニキビには効果を感じられないことがある
- オロナインを5~6日使用しても症状が良くならない場合は、専門医に相談する
- オロナインを用いたパックは毛穴の角質が余分に作られ、繰り返し行うことで毛穴がつまり、開きやすくなる
- オロナインの正しい使用法は患部を清潔な状態にし、清潔な指やガーゼで塗り、必要に応じてガーゼで覆う
オロナインは塗ったまま寝ても問題はなく、塗って寝ることで肌の調子も整いやすくなります。
私はニキビができても治るまでそのままにしていたので、今後はニキビができ始めたら寝る前にオロナインを使おうと思います。
オロナインは肌を健康に保つために役立つので、寝る前もそうでないときもぜひ使ってみてくださいね。