あなたの家庭では防災グッズを備えていますか?
災害はいつどんなタイミングで起こるか予測不可能。
何かあってからでは遅いので、日頃からしっかり防災グッズを準備しておくことが大切です。
特に救急セットについては、しっかりと中身を充実させましょう。
突発的な災害で怪我をした際は、避難と同じくらい手当ての優先度は高いですからね。
私は今回防災グッズに入っていた救急セットの中身を確認しましたが、種類が少なく不安に思いました。
被災しても困らないよう、救急セットの中身に揃えておくべきアイテムや薬類を調査しましたので、一覧でご紹介します。
また、100均で買えるおすすめの救急セット用アイテムや、Amazonで購入できる救急セットについてもご紹介しています。
これを読んであなたもしっかりと災害に備えましょう!
目次
防災グッズの救急セットでは中身が不十分?確認しよう!
あなたのおうちでは、防災グッズの準備は万全でしょうか?
防災セットを購入していたり、リストを作って自分で揃えたり、準備の仕方はさまざまでしょう。
もしかしたら、この記事を読んでいる方の中には、まだ準備できていない…という方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、防災グッズの中でも特に救急セットについて詳しく見ていきます。
ぜひ参考にしていただいて、あなたも自分に合った救急セットを作ったり、今ある救急セットの中身を見直したりしていきましょう。
そもそも防災と一口に言っても、地震や火事、台風、洪水など種類はさまざまです。
一番イメージしやすいのは、突発的に発生してすぐ避難が必要になる地震ではないでしょうか。
震災では屋内の物が壊れたり、火災になったり、思いがけない怪我をします。
避難はもちろんですが、出血や火傷など怪我の手当ても急を要しますよね。
すぐに手当てができるように、防災グッズの中に必要最低限の救急アイテムを揃えておきましょう。
今回、私は自宅の防災グッズの中身を見直してみました。
我が家では、マンションの入居時に配布された防災グッズを使用しています。
元々セットになっている市販の防災グッズや、マンションで配布されている防災グッズの場合、救急セットの内容が不十分なことがあります。
【実録】我が家の防災グッズを広げてみた!
我が家の防災グッズは、マンションの入居時にもらった非常用持ち出し袋が基本となっています。
その中で、救急セットと呼べそうなものは以下の4点でした。
- マスク
- 包帯
- ガーゼ
- ウェットティッシュ
防災グッズは、限られた容量に災害時必要なものを入れなければならないので、充実した救急セットが入っているとは限りません。
私も今回広げてみて、中身の心もとなさに見直しの必要性を感じました!
ちなみに、救急セット以外のアイテムは次の通り。
- 軍手
- ロープ
- 懐中電灯
- レインコート
- アルミシート
- ポケットトイレ
- ホイッスル
- N95マスク
- 水(※写真外)
- 缶パン(※写真外)
N95マスクは、感染症対策というより、瓦礫の中で活動する際の防塵目的で防災グッズに入っているようです。
救急セット以外のこれらも、避難するとなると必要なものばかりですよね。
ご紹介したものをすべてリュックに納めてみると、確かにかなりいっぱい。
これ以上アイテムを増やせないかも…?と思えてしまいます。
ですが、今回調べた我が家の救急セットはさすがに品揃えを強化する必要があるでしょう。
災害に備えた救急セットには、いったい何を用意すればいいのでしょうか?
そんな私と同じ疑問をお持ちのあなたに、ここからは災害時に用意しておくべきアイテムをご紹介していきます!
救急セットに必要なものは?
一般的に、救急セットには何を入れておくと災害時に役立つのでしょうか。
東京都健康安全研究センターのホームページでは、震災を想定した救急セットの中身が一覧にまとめられていました。
また、震災時に備えて用意しておくといい薬のリストも公開されています。
- 救急セットの基本的な中身
体温計 | 救急絆創膏 |
---|---|
メガネ、老眼鏡 | 包帯 |
綿棒 | ガーゼ |
三角布 | マスク |
はさみ | ピンセット(とげ抜き) |
防虫スプレー |
- 用意しておくといい薬のリスト
かぜ薬 | 疲れや寒さからかぜをひくことがあります。 |
---|---|
胃腸薬 | 精神的なストレスや不規則な食事から胃腸をこわすことがあります。 |
消毒薬 | けがをした時に有効です。 |
ビタミン剤 | 食事がかたよりがちになります。 |
うがい薬 | 煙やほこりでのどが炎症を起こすことがあります。 |
目薬 | 未開封でおおむね3年経過したものや開封したものは、品質が劣化していることがあるので、時々点検し、定期的に新しい物と取り替えるようにしましょう。薬には有効期限の決められているものもあります。 |
しっぷ薬 | |
かゆみ止め軟膏 | |
その他の常備薬 |
それぞれの薬が必要な理由も説明されていて、読んでみると状況がイメージできます。
被災するとどんな状況に置かれるかを詳細にイメージできれば、自ずと必要なものもわかりますね。
ここで気づいた方もいるかもしれませんが、表に挙げられているものは一般的に家庭の救急箱にあるものばかり。
つまり、救急セットとは持ち出せる救急箱です。
それらをできるだけコンパクトにまとめて、非常用持ち出し袋に入れておきましょう。
防災グッズの救急セットは100均アイテムが活躍!
何が必要かわかったところで、あなたのご家庭の救急セットに足りないものを補っていきましょう。
必要なものがわかれば、現在防災グッズの救急セットを持っていない方でも一から自作することができます。
また、怪我が心配な方は絆創膏を多めに用意するなど、カスタマイズすることもできますよ。
薬以外で私が追加したいと思ったのは、こちら。
- 絆創膏
- 消毒液
- はさみ
- ピンセット
- 綿棒
- 体温計
これらは最寄りのドラッグストアで購入することができますが、実はほとんど100均で揃えることも可能です。
100均は意外にも絆創膏や包帯などの種類が豊富ですし、全部揃えても数百円と手頃な価格。
お近くに100均がある方は、ぜひ店頭でチェックしてみてください♪
ちなみに、体温計は100均で購入することはできないので要注意!
体温計を探している方はドラッグストアなどで購入しておきましょう。
100均に救急セットという商品はない
たしかに、110円(税込)で救急セットが買えると嬉しいですよね!
店頭で調べてみましたが、残念ながら、セリア、キャンドゥ、ダイソーともに救急セットは売られていませんでした。
100均で救急セットを揃える場合は、中身をそれぞれ購入する必要があるということですね。
今回は、防災グッズの救急セットにおすすめできる100均アイテムを、近所のセリアで探してきたのでご紹介します!
100均【セリア】でおすすめの救急アイテム3選
災害時は資源が限られているので、手当てした箇所を濡らさないようにするのが大切です。
濡れるたびに貼り直していると絆創膏がなくなってしまいますからね。
こちらの防水フィルムは、絆創膏の上から貼れば水をしっかりブロックしてくれます。
それでいて通気性はあるので、肌にも優しい商品ですね。
傷口の消毒に使用できるオキシドール。
「これも100均で買えるんだ!」と見つけたときは驚きました。
売られているのは100mlの小さいサイズのみでしたが、かさばらないのでむしろ防災グッズにピッタリです。
こちらは体液を吸収し、密着して傷口を守るタイプの絆創膏。
全面防水で防菌効果もあり、災害時の強い味方です!
こちらはサイズが3種類ほどありました。
サイズにより、入っている枚数も違います。
一番大きいジャンボサイズ(2枚入り)は55mm×70mmで、たいていの傷に対応できそうですね。
今回、我が家用に購入したかったはさみやピンセットも100均で見つけることができました!
絆創膏や包帯は想像していたよりも種類が多く、選ぶのに困るほど。
100均は一から救急セットを自作する人にも、不足分を補いたい人にもぴったりなので、是非足を運んでみてください♪
防災グッズに必須の救急セットはAmazonでも買える!
災害は、いつ起こるかわかりません。
今この記事を読んでいる瞬間に起こってもおかしくないのです。
今度100均に行くときには、ちょっと防災グッズのことも考えてみようかな~と思ったあなた。
それでは間に合わないかもしれませんよ…!
買いに行く時間が無い方は、Amazonで救急セットを購入することができます。
必要なものがセットになっているので、店内を歩いて探す手間も省けますね。
また、追加したいものがある場合は、同時に注文して一緒に届けてもらうことが可能です。
中身の説明も詳細なので、あなたのニーズに合ったものを選ぶことができますよ。
ここではAmazonに売られている基本の救急セットを3つご紹介します!
救急セット ビニールBOXタイプ
【キットの内容】
消毒液(マッキンα40mL) | 1 |
---|---|
ホームガーゼ(M) | 2 |
衛生ウェットナップ | 2 |
絆創膏 | 10 |
傷あてパット(マッキンパットM) | 2 |
綿棒5本入 | 1 |
ホームコットン5枚入 | 1 |
こちらは消毒液が備わっていて、傷の手当てなどに便利なセット。
個包装された綿棒は水に濡れても駄目にならず、汚さずに1本ずつ使用できて災害時に嬉しいですね。
ピンセットやはさみなどの道具は付属していないので、別途用意する必要がありそうです。
コンパクト救急セット 15点セット
【キットの内容】
収納ケース | 1 |
---|---|
水に流せるペーパー | 1 |
絆創膏 | 5 |
ワンタッチ包帯 | 1 |
コットンパフ | 5 |
除菌ジェル | 3 |
除菌アルコールウェットティッシュ | 1 |
綿棒 | 10 |
爪切り | 1 |
爪やすり | 1 |
毛抜き | 1 |
はさみ | 1 |
救急手引 | 1 |
こちらは道具が豊富なキットです。
毛抜きはとげ抜きにも使用でき、災害時に思いがけず指に棘が刺さることがあっても対応可能。
ワンタッチ包帯は、テープ不要で包帯同士がくっつくのでこちらも災害時には便利ですね。
ケースは型くずれしないハードタイプですが、さほど厚みはなく防災グッズの中でも幅を取りません。
応急手当用品9点セット 救急箱の中身
【キットの内容】
消毒液 | 1 |
---|---|
カットガーゼ5枚入 | 2 |
サージカルテープ(12mm×9m) | 1 |
絆創膏 | 8 |
伸縮包帯(5cm×伸長時5m) | 1 |
三角巾 | 1 |
ステンレスピンセット | 1 |
ステンレスはさみ | 1 |
ニトリル製使い捨て手袋 | 1 |
こちらは、はさみやピンセットから絆創膏まで入っているバランスのいいセット。
これひとつあれば、ひとまず安心できそうです。
さらにこの商品はケースがないことが特徴。
付属のケースはかさばるものが多いので、このように中身だけ購入できるのは嬉しいですね。
ジップロックや薄いポーチに詰めることで、容量を圧迫せずに防災グッズにまとめておくことができますよ。
Amazonでは、救急セットが手軽に買えることがわかりました!
ひとつ購入すると安心ですが、あなたのご家庭に合う完璧なセットというわけではありません。
道具が足りない、絆創膏が足りないといった場合は、購入したセットを基準にさらに便利になるよう補充していくことをおすすめします♪
また、救急セットは一度買って安心するのではなく、中身の定期的な見直しを行いましょう。
その理由や、どう見直すべきかを次でご説明します!
防災グッズの救急セットは見直しを定期的にしよう!
防災グッズを使用する機会が無いのは喜ばしいことです。
しかし、使用しないまま何年も経ってしまうと、いざという時に使えなくなっていたり、自分に合わない内容になってしまっていたりすることも。
そうならないためには、定期的な見直しが必要です!
一般的には食料が見直しの対象ですよね。
消費期限切れになっていては災害を乗り切れないので、気にかけている方は多いと思います。
見落としがちですが、実は救急セットの中にも使用期限のある物品が含まれていますよ!
そうなってからでは遅いので、食料と同じように1年に1回程度、救急セットの中身も見直しを行いましょう。
使用期限のほかにも、救急セットの中身を見直す理由は以下のとおりです。
- 中身の使用期限切れ
- 家族構成の変化
- 持病の変化
中身の使用期限切れ
救急セットの中にも使用期限のある物品が含まれているとお伝えしました。
口に入れる薬の期限はもちろん大切ですが、その他に代表的なのは以下の3つです。
- ウェットティッシュ
ウェットティッシュが入っている防災グッズは多いですね。
実は、ウェットティッシュには明確な使用期限が設定されていません。
しかし、何年も防災グッズに入れっぱなしになっていると気づいた時には乾いて干からびてしまっている、なんてことも…。
調べてみると、ウェットティッシュは一般的に未開封のままで約3年間程度持つようです。
それ以上時間が立つと乾燥してしまい、除菌などの効果も期待できません。
ウェットティッシュを救急セットに入れた日付を書いておき、3年程度経過したら新しいものと入れ替えるようにしましょう。
- 絆創膏
絆創膏も、長年使わないでいると粘着部分などがだめになってしまう場合があります。
一般的な絆創膏の使用期限は3~4年程度。
パッケージに書かれているので、メモしておいたり、パッケージごと救急セットに入れておいたりすると安心ですね。
ちなみに、先ほど紹介したセリアのハイドロコロイド絆創膏は使用期限が、2023年9月。
現在購入すると、期限は2年半ほどです。
- 消毒液
消毒液にも使用期限が設定されていますので、確認しておきましょう。
長期間放置したものは、保存状態にもよりますが中身が変性してしまっている可能性があります。
消毒液も一般的に3~4年程度で商品を入れ替えるようにしましょう。
こちらも、先ほど紹介したセリアのオキシドール。
使用期限は、2024年10月。
現在購入すると、3年半ほど持ちますね!
家族構成の変化~必要品も変わる!~
一人暮らしから夫婦になるだけで、被災時に必要なものの分量が変わりますね。
さらに子どもが生まれると必要なものの内容も変化します。
ペットを飼っている方は、防災グッズにペット用品を入れていることでしょう。
このように、家族構成が変化するタイミングでは防災グッズの見直しも必要になってきます。
あなたが準備している防災グッズや救急セットは、今の家族構成に合っていますか?
例えば、歩ける年齢の子どもは、被災時に思いがけない怪我をすることがあります。
包帯や絆創膏を多めに用意しておくなど、被災状況を想定して、夫婦世帯とはまた違った内容の救急セットを準備しておきましょう。
持病の変化~使用できない薬が増えるかも?~
東京都健康安全研究センターのホームページでは、用意しておくといい薬の一覧も紹介されていましたね。
あなたや家族が病気にかかり、心臓や腎臓など各臓器に障害を持ってしまった場合は、常備薬にも変化があるでしょう。
日頃使用している薬は、災害時にもすぐに持ち出せるように備えておきましょう。
また、持病が変化すると市販の薬が容易に使用できなくなる場合があります。
胃や腸の薬は、いろいろな働きをもつ成分を組み合わせて作られていますね。
心臓や腎臓に障害のある人や血圧の高い人が服用してはいけない成分が含まれているものもありますので、注意が必要です。
健康な時期に準備していた市販薬では、いざというとき役に立たないといった状況が考えられます。
そうしたことにならないためにも、持病の変化に伴って災害時の薬も見直しておきましょう。
まとめ
- 防災グッズセットには、充実した救急セットが入っているとは限らない
- 東京都健康安全研究センターのホームページで救急セットの基本セット一覧を確認できる
- 救急セットの中身は、家庭用救急箱と同じである
- 100均アイテムでも一から救急セットを自作することが可能
- Amazonでは必須アイテムが揃った救急セットを買うことができる
- 救急セットの中に使用期限のある物品が含まれているので、定期的な見直しが必要
- 家族構成の変化、持病の変化があったときにも、救急セットを見直そう
いかがでしょうか?
災害は本当にいつやってくるかわかりません。
これを読んでいる間にも、巻き込まれてしまう可能性があります。
あなたの救急セットは万全ですか?
思い立ったらすぐに防災グッズや救急セットを見直し、いつでも避難できるよう準備しておきましょう。